『人間機械論』ド・ラ・メトリ 杉捷夫訳 岩波文庫
十八世紀に開花したフランス唯物論のもっとも尖鋭な代表者といわれる医師ラ・メトリ(一七〇九‐五一)の主著。主として生理学の力をかり、人間の精神が脳という物質の働きにほかならぬことを論証したもの。発表されるや宗教界に激しい憎悪の嵐をまきおこし、各宗派は「一人の哲学者を迫害するために力をあわせて狂奔した」という。(岩波書店HPの解説を引用)
柳沢大臣の発言の問題点を「男と女の問題」にすりかえるのは非常によろしくない。女が「子供を産む機械」なら、男は「働く機械」としか考えていないのは明らかだし、問題なのは政治家が経済的観点と称して人間を人間として扱わない思考を弄するところにあるので、野党も他人事のように非難している場合ではないだろう。「ニートは働け」と言うのと、言っていること自体は変わらない。
もちろんそうした非人間的な見方が必要な場合もある。戦争で兵を進める時に兵士を人間だと考えたら囮部隊は使えないだろう。ここから、政治家が無意識的にも、意識的にも、経済の名の下に国民を戦争状態に置こうと企んでいる、という話をでっちあげようとしたのですが、怪談にも超短編にもなりゃしない。今年に入ってからまったく何も書けず。不調だ。

